ぶどう膜

ぶどう膜外来

当科では曜日毎にいくつかの専門外来が設けられていましたが、ここ数年はぶどう膜炎に特化した外来はありませんでした。そこで本年の2月からぶどう膜外来を開設し、月曜日の午前中に診療を行っております。まだ開設して日が浅いですが、徐々に受診数は増えています。

ぶどう膜炎外来の担当は私(平岡)と前田先生が固定メンバーですが、月に一度、北海道大学の准教授でぶどう膜炎の専門でいらっしゃる北市伸義先生に来ていただき、難治例や原因疾患の診断が困難なケースをコンサルトしています。

 

ぶどう膜炎の病態は多彩で、またその病因も 様々です。その原因検索では通常の採血検査では同定できないことがしばしばありますが、内科など他科と積極的に連携しながら、全身合併症の有無のなども含め、診断しています。

とくに近年の分子マーカーの発展に伴い、古典的な血液検査では検出できなかった疾患も特定できる機会が増えてきました。

 

さらに北市先生との診療で、最新の診断基準や治療の動向を知る機会もできました。加えて、他大学とのグローバルな連携をとりながら、臨床研究の一つとしてぶどう膜炎のGWA(ゲノムワイド解析)を行っております。このことによって、単に症例の診断と治療にとどまらず、さらなるぶどう膜炎の病態解明につながることを期待しています。

 

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